男子テニスの元名選手、ボリス・ベッカー(Boris Becker)氏が21日、長年滞納していた「多額」の借金を返済できていないとして、英ロンドン(London)の裁判所で破産宣告を受け、「驚かされたと同時に失望した」と語った。
出典:AFP BB News 元ウィンブルドン王者のベッカー氏「驚きと失望」、英裁判所から破産宣告
ボリスベッカー自己破産
報道によると、かつてのウィンブルドン覇者(グランドスラム優勝6回)のボリスベッカーが多額の借金を返済できず自己破産。
イギリス裁判所から破産宣告を受けたとのこと。
生涯獲得賞金は25億円。
原因は事業の失敗や離婚の慰謝料など、直接の破産理由は「滞納している借金を返済しないため」
近年では、元世界ランク1位で通算12度のグランドスラム制覇を誇るノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)のコーチを3年間務め、そのうち6個のメジャータイトル獲得に貢献した
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自己破産という事件
単に著名・有名人が自己破産したのでニュースになっているということで、当のボリスベッカーにとってはイメージダウンで迷惑してるだろうと、自己破産経験者の私としては大袈裟な報道だなと思ったわけですが、裁判所が自己破産を宣告しているわけですので「立派な事件」なので致し方ないと再認識しました。
金融事故ともいいます。
自己破産さえ免責を狙うベッカー氏
通常の一般人の理解と感覚だと、借金返済が免責されることを自己破産するという認識なのだけど、ボリスベッカー氏も「免責宣言」を表明しています。
多額の借金を返済しないで済むわけで、多少の信用力はなくなりますが数億円の負債から解放されるのであれば、私なら4~5年ぐらい島流しでもOKだと思うのだが、やはりボリスベッカー氏ほどの、社交界・元スター選手ともなると「破産は受け入れがたい」ものらしい。
なんと、中央アフリカのスポーツ大使に任命されている、外交官の特権を利用してイギリス高等法院に外交免除(破産宣告免除)を求める申し立てをした。
ベッカー氏は「この破産の件を終わらせ、新たな人生を築くために外交特権を行使しなければならず、その適用を申し立てた」と述べている。
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つまり、「お金は返しません。私は外交官なので、破産宣告も免除してくれ」という意向ということなのだろうか。
外構特権ポイント
外交官などに与えられる特権・免除。
不可侵権 (公館,住居,身体,文書,通信などの不可侵) および治外法権 (裁判権,警察権,課税権からの免除) から成る。
外交使節団の長および外交職員は広範な特権・免除を享有し,事務・技術職員 (タイピスト,電信係など) ,役務職員などもウィーン外交関係条約に規定する一定の特権・免除を享有する。
出典:コトバンク
このような流れから、借金が返せなくなると自己破産という事件に為りかねないと再認識。
どちらにしても、お金に関する問題やトラブルは疲れるに尽きる。